理事長 所感 第2号

コロナ時代に大切にしたい人との会話について

医療法人純和会 理事長

飯島 德哲

 

暖かくなる頃(夏)には感染拡大も終息に向かっていくのではないかと思われていた新型コロナウイルス(COVID-19)は、「緊急事態宣言」が解除されると、主に都心部(特に東京)で感染者が急激に増加しました。夏以降は感染者数も減少傾向ですが、当法人においても、感染対策委員会を中心に感染対策を継続し、患者様、御家族様、地域の皆様に安心感を持っていただけるように努めてまいりたいと思います。

 

最近新聞紙上などでは、「コロナうつ」という言葉をよく耳にするようになりました。新型コロナウイルスがもたらす生活の変化により精神的不調をきたすというのです。

特に、在宅勤務が増えたことは、仕事に集中できるようになったという声もある半面、一人暮らしの方だと話し相手がいない、あるいは上司との業務量について意思疎通がうまくいかず、孤立感を高めている方もいらっしゃいます。

改めて、普段何気なく行われている「話す」ということが、どれだけ人間の精神的健康に影響を与えているのかを実感しています。日々の会話は、重要な内容よりも、むしろ「無駄話」と言われるくらい他愛もない方が私たちの心にゆとりを与えてくれるようです。私も日々の診察や職員との会話の中で、何気ない会話を大切にしていきたいと思います。

 

まだまだコロナの影響で我慢の日々が続きますが、是非「無駄話」と言われる他愛もない話を身近な方としてみてはいかがでしょうか。この苦境を患者様、家族様、職員並びに関係者の皆様と一緒に乗り越えていきたいと思っております。引き続きご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。